オーガニックフォーラムに行ってきました。有機農法で採れた野菜や、アニマルウエルフェア(動物福祉型畜産: 例)ケージに入れるのではなく、野っ原で育てる)でのお肉、体に優しい石けんやいろいろなブースが出展していました。
興味深かったのが、参加する予定ではなかった(人がいっぱいでヘロヘロになったので、とりあえず座った)トークイベントで、なかなか考えさせられるものでした。
世界の有機農法の取り組みでは、ただ農薬を使わないというだけではありません。土壌を守る為に長期的な視野でさまざまな取り組みがなされています。
その中で綿花の栽培の話がでてきました。昔は綿花に虫や雑物が入らないように、摘み取り前にあの枯葉剤を飛行機で撒いて摘んでいたそうです。摘み取る人はガスマスクをして摘み取り、そんな綿花でシャツを作っていた工場の従業員は健康を害して次々とやめていきました。
バングラデシュでは低賃金でアパレルメーカーの商品を作る工場があって、最近そのビルが倒壊するという事故があったそうです。もともと4階建なのに、早急に事業拡大するため無理に8階建にしてしまったそうです。そんなビルなので多くのミシンの振動でヒビが入り、そんなところでやってられないと従業員は訴えましたが聞き入れられず、ついにビルが倒壊し多くの死者を出しました。世界ではこれを大々的に報道されましたが、日本では全く報道されませんでした。
エコロジー(環境)とエコノミー(経済)はもともと同じ語源で「家計の学問」という意味だそうです。もしエコロジーを考えるなら、エコノミーも変えなければならないでしょう。一人一人が買うものがどのようなものであるか、ひどい環境で作られたものを買うのか、またNOというのか、みんなが声を上げればきっと変わってくると思います。なかなか日本ではこのようなアクションが少ないのではないのでしょうか。
私はせめて自分が買うものだけでも、それがどのようなポリシーで、どのように作られているのか、できる限り考えて買いたいと思います。
いや、参加してとても良かったです。ありがとうございました。
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