クレニオセイクラルリズム(CSR)を乱す要因としては様々なものがあります。怪我の痕や腫瘍など、身体が健康にスムーズに動くためにはこのようなCSRを乱す要因を何とかしていく必要があります。
クレニオセイクラルセラピーでは、活動的病変(Active Lesion) と非活動的病変(Inactive Lesion)というものがあり、2つともこのCSRを乱す要因となります。
活動的病変とは、今まさに活動しているものがそこにあるということで、クレニオセイクラルセラピーでは「エネルギーシスト」として知られているものがそこにある状態です。
エネルギーシストとは、身体が外部から受けたエネルギーを身体が処理できずに、身体が機能するために一時的に身体内に押しとどめたものを言います。これがあると、周りの筋膜を引っ張って、身体が効率的に機能しません。結果痛みやあらゆる不調の原因にもなります。
黒丸がエネルギーシスト、いわゆる活動的病変と言われるものです。周りの筋膜もこの活動的病変に向かって引っ張られ、このようになります。
活動的病変はクレニオセイクラルセラピーの技術を使って調整することができます。では活動的病変が調整された後はどのようになっているのでしょうか?
活動的病変、エネルギーシストはありませんが、筋膜はまだ引っ張られたままです。私たちはこの状態を非活動的病変と呼んでいます。
これもクレニオセイクラルセラピーの技術や筋膜リリースと呼ばれる方法でも調整することができます。
また活動的病変からは活動的なエネルギーの干渉波が出ていて、また熱を感じることもあります。私たちはそのような場合はまずそこから調整し、その後にそれが無くなった状態、非活動的病変を調整していきます。
これらが調整されると筋膜の機能が十分発揮され、血管が不必要に捻れることなく、また神経の伝達がスムーズに行われることとなります。結果痛みや不調が緩和されていくということになるのです。
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