鍼を専門にされている先生方よりは施術数は少ないのですが、20歳過ぎに鍼灸学校に入って以来淡々と続けてきて、鍼に関してなんとなくこうなんじゃないかなという感じがつかめてきました。
初めは古典が好きだったのでとりあえず有名な古典を読みあさり、文献通り試しに鍼を打ってみたりました。また当時はまだ鍼灸大学がなかったので西洋医学的な観点からの鍼灸の文献が少なかったのですが、できる限りそちらもやってみたりしました。
そうこうしているうちに、なんとなく鍼を打つべきラインやエリア、ポイントが見えて(感じて?)きて、それに従って打つと患者さんがあとは勝手に整っていくような感覚を得られてきました。
あたかも患者さんの身体が、「ここよここここ!」と訴えかけている感じです。あとは私はただただ「はいはい、打ちますよ」と打っていく感じです。
この辺はオステオパシーやクレニオセイクラルセラピーの施術の時の感覚と同じ感じです。オステオパシーは手で施術していきますので、手の下で骨や組織がグネ〜っと動いてくる感じがしたら「おお、反応してるな」とか感じます。鍼も置鍼(鍼を打ってしばらく置いておく鍼法)中患者さんの組織がグネ〜っと動いてくるのが見えたりもします。
逆に反応が薄い場合は、少し慎重に打っていきます。一本に集中して、そこから少し動きがつくように、慎重に打ちます。
やっている方としてはこのような体験は結構楽しいものでして、しかも患者さんが楽になっていけばこれほど楽しい仕事はない、と勝手に思っています。本当にいろんな人がいて、いろんな反応をします。そして表情に表さないよう、勝手にニヤニヤしています。
6月15日から新検見川に移転開業し、店舗でのはりきゅう施術も開始いたします。ご興味ある方は是非お気軽にご相談ください!
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