アプレジャーが研究したものの一つに「エネルギーシスト」というものがあります。これはエネルギーの塊という意味でで、私たちは身体に衝撃が加わるとこのエネルギーシストが身体の中に構築される可能性があります。
事故や転倒などで身体に衝撃が加わった場合、そのエネルギーが身体から直線的に抜ければ問題はないのですが、その時に体調が悪かったり条件が悪かったりするとエネルギーの衝撃波が身体の中に留まる傾向があります。
このような衝撃波をいつまでも身体の中に留めておくと身体全体のエネルギーの流れを阻害するリスクがあるので、身体は一時的にその衝撃波を一点に固め、その周りをエネルギーが迂回して流れることができるようにする傾向があるようです。この固められたものを私たちはエネルギーシストと呼んでいます。
私たちは小さい頃から様々な怪我をしてきていますので、大抵私たちの身体はいくつかのそうした過去に形成されたシストを抱えて生活しています。時としてこのようなエネルギーの流れを阻害するこの障害物は、その個所やまたは別の場所に痛みや不快感を与えるかもしれません。
またこのエネルギーシストの中には感情的なエネルギーも含まれることがあります。例えば階段から落ちて尻もちをついたとしましょう。楽しい遠足の時に尻もちをついたのならそこに感情的な問題は含まれないかもしれませんが、先生に理不尽な理由で叱られた後尻もちをついたなら、先生に対する怨みのエネルギーがシストに含まれるかもしれません。尻もち自体の怪我はとっくに治っているのに5年10年経っても痛みが残る場合は、もしかするとこの感情の問題が解決されていないのかもしれません。
私たちはこうしたエネルギーシストのある場所をみつけ、クレニオセイクラルセラピーの技術を使ってそのシストを解放していきます。その過程でもし感情の問題が関わっているなら、その感情に対しても対処していきます。身体に何か治癒に対して大切なプロセスが起こっている時、クレニオセイクラルリズムが急に止まることがあります。私たちはそれを感じ取り、状況に応じた対処をしていきます。これがソマトエモーショナルリリース(SER)の基本となります。
リズムが止まっている時直接感情が出てくることもありますが、なんとなくぼんやりとしたイメージしか出てこないこともあります。その際は私たちはそのイメージを具体化できるように手助けします。またその中に自分の身体に対した何でも知っている医者(インナーフィジシャン)という存在に出会うこともあります。もし出会えたなら敬意を持ってインナーフィジシャンに解決の方法を教えてもらうということもしていきます。
このような過程をふむことによって、シストに存在していた感情を理解し、納得することによって、この全てのエネルギー的問題が解消していきます。ある方は表情が変わることはもちろん、ご自身の人生の見方が変わる方もいらっしゃいますよ。
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