私たちがクレニオセイクラルセラピーをやる時に大事にしていることとして、「患者さんの身体と溶け合い、融合する(Blending)」ということがあります。そうすることによって患者さんの身体で何が起こっているのかを認識することができます。
その融合する際に、私たちは「5グラムタッチ」を使って優しく触れていきます。そして段々と深く触れていくうちに、カチッとした、「何かがある」という感覚を得ます。ここが「制限に出会った」場所で、患者さんにとっては何か治療が必要だったりする場所になります。
ここに出会うと、あとは組織がどのようにしたら良いかを教えてくれます。そこで待って制限が解放されるのを待つ、組織が動いてくれて手を導いてくれる、組織に蓄積された感情が出てくる…など様々な反応があります。私たちはそれに従い、寄り添って必要なサポートをするだけです。
出会うというのは良い表現で、タッチが軽すぎたり、意図が曖昧だったりすると出会うところまでいかないですし、タッチが強すぎたり、強引だったりすると組織は「離れて」いってしまいます。人と人が出会うのと同じような感じがしますね。
人間の身体は細胞や遺伝子、自己複製子の多くの生命体の集合したもので、何か制限があるというのは、そういった者たちが何か物申しているのかもしれません。そこで私たちはその組織と患者さんの身体との間で交渉するいわばその仲裁役となって施術に関わっているのです。
人間の身体は本当にユニークで、いろいろなことを教えてくれますよ。
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