私が身体を扱う仕事を始めて25年、オステオパシーの仕事を本格的に始めて16年が経ちました。その中で、セミナーや勉強会で習ったことを忠実に再現しようとし、新しい考え方も積極的に取り入れてきました。そうするうちに、身体に対する見方や方法についてかなり変化してきました。
始めの頃は、何かすごいことをしてやろうとか、神技求めてセミナー漁りとか意気込んでいました。しかし今はかなりシンプルに考えるようになってきました。
それは、身体には「動き」があって、その回復に力を注げば自然に健康になるということ、そして動きにも「中庸」が大事であるということを心に留めておく、の2点です。セミナー漁りで使えるツール(道具)は揃ってきた(まだ磨いていかないといけませんが)ので、この2点を施術で表現することには少し自信がついてきました。
どこに動きがないかを探るツールも、五感で感じるようにします。目で身体のランドマークを確かめ左右差を見たり、触れて硬さをみたり、組織を動かしてみたり…使えるものは使います。
やり方もシンプルに考えるようにしています。動きの妨げになっているものを、今現在使える、信頼できるツール(技)を使って動きをつけていきます。ちょっとこの辺は感覚なのですが、やたらめったら動きをつけすぎないようにも配慮します。最高に動いたらいいやん、とも思うのですが、実際そういうもんでもなく、この辺は中庸が良いような感じなんです。陰陽の考え方に似てますね。
これからも新しいセミナーとか出て臨床に取り入れていくと思います。でもこれからは習うほどよりシンプルになっていくような気がします。駆け出しの頃とはまた違った面白味があるんですよね。
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